ショートスリーパーの特徴は?不眠症との違いについて

ショートスリーパーの特徴は?不眠症との違いについて

「果報は寝て待て」「寝る子は育つ」等、「寝る」事に関わる言葉が多くあるように、人にとって睡眠は欠かせない行為だと言えます。

事実、人の人生の概ね1/3は睡眠にあてられており、睡眠は生命活動の一部になっています。しかし、日々の睡眠時間は人によって異なります。

数時間寝れば十分な人もいれば、8時間以上眠らないと疲れが取れない人もいるでしょう。前者に関しては所謂「ショートスリーパー」になり、意味や特徴などは知らなくても聞いたことがある人も多いと思います。

では、ショートスリーパーとは一体どの様なものなのでしょうか。

ショートスリーパーって何?誰でもなれるのか?

ショートスリーパーって何?誰でもなれるのか?「ナポレオン・ボナパルト」「トーマス・エジソン」「ビル・ゲイツ」等、所謂成功者の方に多いショートスリーパー。

一般的な睡眠時間が6~9時間程度とされている反面、ショートスリーパーの方は6時間以下の睡眠時間でも問題ないために、限られた時間を有効活用でき事で多くの仕事をこなせるとされています。

ショートスリーパー=成功者とは言えないものの、睡眠時間が短くて済むのならば誰もが憧れる事だと思います。

それでは一体、ショートスリーパーはどういったメカニズムになっているのか説明したいと思います。

ショートスリーパーは何故短時間睡眠で問題ないのか

ショートスリーパーの起因となっているのもは、遺伝子だと言われています。

その根拠となっているのが2009年にカリフォルニア大学で行われた研究で、その研究においてショートスリーパーの方は共通して「DEC2遺伝子」が突然変異している事が発見されたのです。

このDEC2遺伝子は時計遺伝子とも言われており、人の行動を左右する遺伝子となっているのですが、マウスによるDEC2遺伝子を組み込んだ実験においてもショートスリーパーになることが確認されており、DEC2遺伝子がショートスリーパーの鍵を握っていると言えるでしょう。

なお、DEC2遺伝子が突然変異している人の場合、睡眠時間が4~6時間程度でも問題なく、睡眠中の脳の情報処理及び疲労回復も短時間で処理可能となっており、将来的に普通の人でもショートスリーパーになれるのではないかと言われています。

また、ショートスリーパーの人の特徴として、物事全般に楽観的に考える傾向があるとされています。

睡眠時間自体を重要視しておらず、何らかの興味関心に時間を消費する方を有効だと考え、活動的で独創的なアイディアを生み出しやすいなどの特徴も備えている傾向があります。

ただ、ショートスリーパー=天才といった傾向はあるものの、必ずしもそうだとは言うことは出来ません。とは言え、短時間の睡眠でも眠気を感じないので、ある意味ラッキーな体質だと言えます。

普通の人もショートスリーパーになれるか

遺伝子が起因してショートスリーパーになっているのであれば、そうでない人がショートスリーパーになるのは無理だと思うでしょう。

しかし、日々の睡眠時間を徐々に削る様にすると誰でもショートスリーパーに近づくことが可能です。

無理なく睡眠時間を削るためにも以下の3つのポイントを押さえるようにしましょう。

  1. 就寝前の3~4時間前に食事を済ませ、就寝前位に入浴を行い体温を上昇させて眠りやすい態勢を整える
  2. 日々の生活のリズムを崩さないためにも、期初時間を固定し就寝時間を遅くする。ただし、1週間に15分程度遅くし習慣づける
  3. 起床後はなるべく陽の光を浴びるようにする。また、疲労軽減の為に昼に20分程度仮眠すると、その後も活動的になり寝付きも良くなる

ただ、人為的にショートスリーパーになった場合、ナチュラルにショートスリーパーな人と同様のパフォーマンスが得られるかは、裏付ける根拠が無いために問題が全く無いのか言い切ることは出来ません。

ただし、生活のリズムを崩さなければ問題ないとされているので、睡眠時間のコントロールとしては検討してみても良いのかもしれません。

それってショートスリーパー?もしかしたら不眠症かも

それってショートスリーパー?もしかしたら不眠症かも前段の様に、生まれながらにしてショートスリーパーの人もいれば、日々の生活によってショートスリーパーになる人もいます。

しかし、生活習慣による短時間睡眠の場合、ショートスリーパーではなく不眠症である可能性があります。

事実、厚生労働省の調査による統計(2014年度における国民健康・栄養調査)では、20代の20%、30代の27.5%、40代の32.5%の人が十分な睡眠時間を過ごせていないとの結果が出ており、国内における不眠症の傾向は徐々に高まっている傾向があるのです。

不眠症ってどんな状態?

不眠症は、十分な睡眠状態が行われない状態が1ヶ月以上継続して続くことで、その結果日中に倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下等の様々な身体的な乱れを引き起こす「病気」です。

心配事や忙しいなどで一時的に不眠状態になることは珍しくありませんが、殆どの場合数日から数週程度で改善します。

しかし、様々な要因によってこういった状態が1ヶ月を超えて続くことがあり、その様な状態を放置していると倦怠感や意欲低下のみならず、頭重やめまいなどと言った身体的な不調も出てしまいます。

いずれにしても、1ヶ月以上不眠状態が続いており、日常生活に支障が出る心身の不調を感じた場合は、不眠症を疑った方が良いでしょう。

不眠症の症状による分類

不眠症は症状によって4種類に分類することが可能で、その原因は一つの場合もあれば複数が併発している事もあります。

いずれにしても、症状によって不眠改善の方法が変わってくるので、まずは自分の不眠の状態を知る必要があるでしょう。

入眠障害 実際に眠るまで30分~1時間以上必要としてしまう。心理的な問題や不安が起因していると言われている。
中途覚醒 寝た後に何度も起きてしまい、その後再び睡眠することが出来なくなる。不眠の症状として最もポピュラーで、中高年に多い。
早朝覚醒 早く目覚めすぎる症状。およそ2時間以上前に目が覚めるとされ、高齢者に多い症状。
熟眠障害 熟眠障害…十分な睡眠時間をとっても熟眠感を得ることが出来ない症状。その他の不眠の状態と併発しやすい。

どういった睡眠障害にせよ、不眠症は珍しくない病気です。

しかも、年齢を重ねるほどその傾向が強くなり、高齢者の方の多く(3人に1人の割合と言われている)は何らかの睡眠障害を患っている可能性が高くなっているのです。

また、これらの睡眠障害に加え、日中の生活に支障が出てしまうと不眠症と診断されるので、睡眠時間の長さに関係なく引き起こされる病気が不眠症だと言えるでしょう。

不眠症について詳しく知りたい方はこちら>>

不眠症とショートスリーパーの違いとそれぞれのデメリット

不眠症とショートスリーパーの違いとそれぞれのデメリット前段を確認していただければ分かることですが、ショートスリーパーの方は短時間睡眠でも体の疲れが解消できますが、不眠症の方は心身ともに何らかの影響があり、それぞれ全く異なるものです。

これは、睡眠そのものがレム睡眠(身体を休ませる効果がある深い眠り)ノンレム睡眠(脳を休ませる浅い眠り)が交互繰り返されているからで、ショートスリーパーの方の場合レム睡眠が短い反面、ノンレム睡眠が深くなることで短時間の睡眠でも脳が覚醒し行動的になれるのです。

レム睡眠とノンレム睡眠の違い>>

とは言え、ショートスリーパーと不眠症にはそれぞれデメリットがあることは認識しておくべきでしょう。

ショートスリーパーのデメリット

意図的にショートスリーパーになれることは前述しましたが、ナチュラルにショートスリーパーな人とは異なり、短時間睡眠によってレム睡眠とノンレム睡眠両方が短くなってしまいます。

この様な状態になってしまうと、ホルモンバランスが崩れたり自律神経に乱れが出てしまい、免疫力が低下し糖尿病や心臓病、ガン等のリスクが高くなる可能性があります。

また、マイクロスリープと呼ばれる無意識に寝てしまう状態に陥る事もあり、日常生活に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

一方、ナチュラルにショートスリーパーの方の場合、レム睡眠のみが短くなるだけで、逆にノンレム睡眠が長くなって健康に悪影響を及ぼすことは無いとされています。

ただ、あくまでも「DEC2遺伝子」が突然変異した結果であり、長期的に見てどの様なデメリットがあるかは完全に立証されていないので、必ずしもナチュラルなショートスリーパーが良いとも言い切ることはできません。

ともあれ、短い睡眠だけで済むので、眠る事の喜びは感じられないデメリットはあるかもしれません。

不眠症によるデメリット

言わずもがな、日常生活に支障が出るほどの睡眠障害を不眠症と言っています。倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下等に加え、長期に渡って不眠症になってしまうと免疫力が低下、糖尿病や心臓病、ガン等のリスクが高く事も考えられるでしょう。

不眠の原因はストレス、身体的疾患(高血圧や心臓病等)、心理的な病気、環境や生活習慣によって引き起こされるとされています。

どういった問題が起因しているにせよ、不眠を放置していると必ず何らかの悪影響を及ぼすのは確実だと言えます。ですから、不眠の症状が出た場合は、生活習慣を見直したり、適度な運動を心がけるなど、不眠への対処法を講じる必要があります。

また、改善が見られない場合は医師の判断を仰ぐようにし、不眠解消を図ることが無難です。

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