眠りすぎて身体がだるい!過眠症の症状と原因は?うつとの関係性について

過眠症の症状と原因は?うつとの関係性について

夜十分な睡眠をとっていても日中強い眠気に襲われてしまう、大事な会議や試験の最中でも居眠りしてしまう。こんな症状にお悩みの場合、過眠症の疑いがあります。

過眠症は、夜間に十分な睡眠時間が確保できていても日中に耐えることができないレベルの眠気に襲われてしまう病です。

一般的に、日中眠気に襲われることは多々ありますが、過眠症の場合、それが長期間毎日繰り返し継続し、しかも、抗うことができないレベルの眠気となります。

仕事中や運転中にも容赦なく眠気に襲われ、居眠りしてしまうため、日常生活に支障をきたすばかりでなく、時には、重大な事故などにもつながってしまいます。

過眠症の原因や症状とはどのようなものでしょうか。

過眠症の症状

過眠症の症状過眠症は、一言でくくられますが、その原因は実に様々です。過眠症の原因となる病で最も典型的なのは、ナルコレプシーと突発性過眠症です。

しかし、過眠症の恐ろしいところは、これらの直接的な病だけが原因ではなく、他の疾病による影響で過眠の症状を引き起こしてしまうことがあり、原因を特定することが極めて困難である点です。

また、ナルコレプシーや突発性過眠症の場合も、遺伝的な要因や、ある神経細胞の減少などが原因となって引き起こされることが解明されていますが、なぜそれが起こってしまうのか、直接的な原因は特定されていません。

しかし、過眠を引き起こす疾病ごとに、ある程度治療方針は確立されているため、症状を改善することはできるため、過眠症の原因となっている疾病を明らかにすることが重要です。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、神経細胞の一種であるオレキシンという物質が欠乏することによって引き起こされる過眠症の一種です。

世界的には、2,000人に1人の割合でこの病気にかかるとされています。

ナルコレプシーの症状は、日中の強い眠気に加え、感情の変化により突然体の力が抜けてしまう「情動脱力発作」と呼ばれる症状。

眠る時幻覚を見てしまう「入眠時幻覚」などがあります。ナルコレプシーは、日中に強い眠気を催しますが、逆に夜は、なかなか眠りに就けず不眠に近い状態となることが多いようです。

ナルコレプシーの治療には、中枢神経刺激薬という薬が用いられます。中枢神経刺激薬の投薬により、眠気は抑制され、ある程度日常生活に支障をきたさないレベルに回復することができます。

突発性過眠症

突発性過眠症は、ナルコレプシーと異なるタイプの過眠症で、ナルコレプシーの症状に該当しない場合、この診断が下されます。

突発性過眠症の特徴は、夜間の長時間の睡眠です。具体的には、10時間以上の長い睡眠をとることが日常的に繰り替えされた場合、疑われます。

さらに、突発性過眠症は、夜長時間の睡眠をとっていても、日中の眠気が抜けません。

ナルコレプシーの場合、ある程度居眠りすれば、一時的にすっきりと目覚めた感覚を得ますが、突発的過眠症の場合、居眠りしてもすっきりすることがなく、いつまでも眠気が続いてしまいます。

治療には、ナルコレプシーと同様に中枢神経刺激薬を用いることが一般的です。

他の疾病が引き起こす過眠

過眠症は、ナルコレプシーや突発性過眠症以外の病気が原因となり引き起こされることも多くあります。代表的なものは、睡眠時無呼吸症候群です。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中、気道が狭まってしまうことにより、呼吸が苦しくなり、いびきや、一時的な呼吸適しなどの症状を引き起こしてしまう病気です。

睡眠時無呼吸症候群を患ってしまった場合、夜十分な睡眠ととっていても睡眠の質が下がってしまい、日中に強い眠気を催してしまいます。

また、アルコールを摂りすぎてしまった場合や、カフェイン飲料を常用していて、急に辞めた際の離脱症状として過眠症の症状が引き起こされる場合もあります。

過眠症の原因

過眠症の原因過眠症は、ナルコレプシーや突発性過眠症などの病気によって引き起こされることがわかりました。ただし、2018年現在、これらの病を引き起こす原因については、確かな根拠が判明していません。

ナルコレプシーは、先述の通り、オレキシン神経物質の不足が原因となることが明らかとなっていますが、それがなぜ発生するのかは不明のままです。

そのため、現在行われている治療法も対処療法でしかなく、日常生活に支障をきたさないようにするには、長い期間投薬による治療が必要となります。

しかし、過眠症が発生する原因としていくつかの要因は、すでに明らかにされており、行動や健康管理で予防できることも十分にあります。過眠症の原因にはどのような要因があり、過眠症を引き起こさないためにどのような予防策を講じることができるのでしょうか。

遺伝的要因

過眠症を引き起こす病の原因のひとつには、遺伝的な要因があると言われています。

ナルコレプシーの症状のうち、情動脱力発作を伴った患者の90%以上が、ある特定の型の遺伝子を持っていたという統計があります。

しかし、これもあくまで統計上のデータのみで、明確な関連性は明らかとはなっていません。

外的な要因

過眠症を引き起こす重大な原因となる要因が外的な要因です。具体的には、アルコールの過剰摂取や投薬の副作用や離脱症状によるものです。

このような外的な要因が起因している場合、過眠症の症状は一時的なもので、きちんと離脱することができれば、日常生活に支障をきたすことはありません。

逆に、アルコールやカフェインなどの睡眠に影響を及ぼす物質は、過剰に摂取し依存を引き起こさないよう、日常的に注意することで、過眠症をある程度予防することが可能です。

病的な要因

先に述べた睡眠時無呼吸症候群など、睡眠の質に影響を及ぼす病気は過眠症の原因となります。過眠症を引き起こす病は睡眠時無呼吸症候群の他にも、うつ病、尿毒症、むずむず脚症候群などが挙げられます。

これらの病の中には、原因不明のものも多いですが、睡眠時無呼吸症候群は、肥満などが原因となっていることが多く、軽度の場合には、生活習慣の改善で予防することができます。

うつとの関連性

うつとの関連性過眠症は、様々な病気が原因となり引き起こされますが、ナルコレプシー、突発性過眠症以外で関連性が高いのが、うつ病です。

うつ病を患っている人のうち、実に82%~100%が何らかの睡眠障害の症状を訴えると言います。

一般的にうつ病といえば、不眠の症状が伴うことが良く知られていますが、実は、過眠もまた、うつ病によって引き起こされる睡眠障害の一種です。また、うつ病の治療に用いられる抗うつ剤の副作用によっても過眠の症状が引き起こされる場合があります。

うつ病を患う人の大半が睡眠障害に苦しんでいるというデータがあるように、睡眠障害である過眠症とうつ病は切っても切れない関係にあります。

うつ病と過眠症の間には、どのような関連性があるのでしょうか。

うつの症状による過眠

うつ病は、気分の激しい落ち込みや脱力感に襲われる病ですが、代表的な症状のひとつに睡眠障害が含まれています。うつ病による睡眠障害は、不眠症を伴うことが一般的です。

しかし、テレビなどで話題になることが多い、非定形うつの場合や、うつ病の症状に加え、訳もなく気分が高ぶってしまう躁状態を伴う双極性障害の場合、過眠の症状を伴うことが多くあります。

特にうつ病と過眠症を併発してしまう場合、過眠症による気分のだるさがうつ病の抑うつ症状を悪化させ、さらにだるさを感じ眠気に襲われてしまうという悪循環に陥ります。

抗うつ剤や睡眠薬の副作用による過眠

また、うつ病の治療に用いる抗うつ剤や抗不安薬といった精神薬の中には、副作用に眠気をともなうものが多くあります。

精神薬による過眠は、ある程度仕方がないと言えなくはないですが、日常生活に支障をきたすレベルの過眠であれば、早急に対策する必要があります。

前述の通り、過眠の症状が併発していると、うつ病を治療する妨げとなってしまうため、副作用による過眠を感じた場合、医師に相談し、処方薬のバランスを調整してもらうことをおすすめします。

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